【デスクサーベイ・質問調査・観察】知覚の分類【客観的な根拠の構築方法①】

知覚の全体像

ここからのエントリーでは、客観的な根拠を構築する方法を学びましょう。「客観的な根拠とはどのようなものか」については説明しませんので、以下のエントリーから順に読んでください。

今回は、知覚の分類について説明します。

では始めていきましょう。

知覚の分類

客観的な根拠を構築するには、知覚しなければなりません。前回のエントリーで説明したとおり、「客観的」とは知覚できることだからです。

ということで、「知覚」という行為を細かく分類しておきましょう。いつまでも「知覚」では、具体的に何をするのかイメージしにくいですからね。以下のスライドを見てください。

知覚の全体像

順に説明します。

まず、私たちが知覚する情報を大きく2つに分けます。①人間の作る情報と、②それ以外の情報です。

「①人間の作る情報」とは、要するに言葉や映像などのことです。具体的には、以下のようなものが挙げられます。

  • 発言
  • 文字
  • データ
  • 写真
  • 映像

「②それ以外の情報」とは、上記に該当しないすべての情報です。具体的には、以下のようなものです。

  • 自然現象
  • 試験管の中で起こること
  • 動物(人間も含む)の振る舞い

なお、「人間の振る舞い」は「①人間の作る情報」だと思ったかもしれませんが、これは人間が意図的に作り出している情報とは言えませんので、こちらに分類します。

話を戻すと、「①人間の作る情報」を知覚する行為にデスクリサーチ質問調査があり、「②それ以外の情報」を知覚する行為が観察です。

情報をこの2つに分ける理由は、人間の作る情報は、そうでない情報ほど簡単には信用できないからです。

知ってのとおり、世の中には嘘や間違いが溢れています。よって、デスクリサーチや質問調査をする際には、取得した情報が本当に正しいのかをあなたが評価しなければいけません。一方、観察にはこのようなプロセスは不要です。

では、デスクリサーチ、質問調査、観察について詳しく説明していきます。

知覚の分類①:デスクリサーチ

知覚の全体像①

一般に、人間の作る情報のうち、既に世の中に存在している情報を集める行為を「デスクリサーチ」と呼びます。

Keyword

デスクリサーチ:既に存在する、人間の作った情報を集める行為

デスクリサーチの具体例を、以下に挙げておきます。

  • 検索する
  • 本や論文を読む
  • 新聞を読む
  • テレビやビデオを見る

これらはすべて、どこかに記録されている情報を集める行為であることを確認してください。このような行為がデスクリサーチです。

ただし、のんべんだらりと新聞を読んだりテレビを見ることは、一般に「デスクリサーチ」とは呼びません。何かしらの論点(知りたいこと)があって、それに対する答えを探す目的で上記の行動をすることがデスクリサーチです。

ちなみに、デスクリサーチに近いニュアンスの日本語として「文献調査」があります。ただし、この言葉は「論文執筆において、参考となる先行研究や書籍を調べること」という意味あいが強いので、このサイトとしては「デスクリサーチ」を使用することにします。ネーミングに意味はないので、好きな方を使ってください。

知覚の分類②:質問調査

知覚の全体像②

人間が作る情報には、もう一つの入手方法があります。人間から情報を引き出すのです。そして、人間から情報を引き出すためには、あなたが問いを投げかける必要があります。よって、これを質問調査と呼びます。

Keyword

質問調査:人間から情報を引き出す行為

質問調査の具体例は、以下のようなものです。

  • 対面、電話、メールなどで質問する
  • インタビューをする
  • アンケートをする

これらはすべて、あなたが問いを投げかけて、人間から情報を引き出す行為であることを確認してください。このような行為が質問調査です。

ちなみに、デスクリサーチすれば分かることを質問すると、あなたの信用度が下がります。「ググれカス」という言葉がこれを象徴していますね。質問するのは、デスクリサーチしても分からないことだけにしておきましょう。

知覚の分類③:観察

知覚の全体像③

最後の1つは、観察です。「人間が作っていない情報」を集める行為です。

Keyword

観察:人間が作っていない情報を集める行為

観察の具体例は、以下のようなものです。理科の授業を思い出してください。

  • 体験する(触る、使う)
  • 実験する
  • 動物(人間も含む)の行動・振る舞いを記録する

デスクリサーチ、質問調査、観察のどれも、誰もが一度はやったことがあるはずです。具体的なイメージはしやすいでしょう。

以上、知覚の分類を解説しました。次回のエントリーでは、知覚する際のポイントを解説します。

また、ロジカルシンキング関連のエントリーは以下のページにまとめてあります。こちらも参考にしてください。

参考文献